祝祭

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1996年のイム・グォンテク監督作品

人間は、子供にひとつずつ歳を授けながら、老いるとともにまた子供に戻る、という視点が、とても慈愛に満ちています。
だから、寿命を全うして死ぬことは、人生のお祝い事だと言えるのでしょう。
自分も、この祝祭に参加しているような気持ちになれます。
生きて死ぬということは、子孫に生を伝え残すことに他ならないということが、とてもよく解る映画です。
きれい事だけでは生きられないと、主人公をただの素晴らしい人に終わらせないのも好感が持てます。


アン・ソンギと、西便制で胸にせまる歌声を聴かせてくれたオ・ジョンヘが出ています。
オ・ジョンヘ、この映画でも歌っていますが、それがものすごく上手くて、急に妙なことを思い出しました。

15年も前に釜山へ行ったとき、食事後の帰り道、
ひとりの酔っ払いを見かけました。
汚れたランニングシャツ姿の、30歳前後の男性です。
彼はただ、薄暗い路地の電柱に手をついて歌っていただけですが、
なぜかすごく恐かったことを覚えています。
ホテルに帰って、なぜあんなに恐かったのか考えてみたら、、、
上手かったからなんです。
ほんとに、びっくりするほど、上手かった。
苦しいほどの哀愁を帯びたメロディーを、情感たっぷりに歌いあげていたのですが、
多分、いろんなことに対して、恨みを込めた歌だったのでしょう。
それが、言葉がさっぱり解らないはずの人間にも伝わったということです。
歌の上手さって、こういうことなのか、、、と思った次第です。

あ、、、まったくもって余談ですね。すみません。

伊丹十三の『お葬式』は1984年公開です。

どちらも、好きです。

こうなったら、世界中の葬式映画が観たいと思いました。

世界の葬式映画情報、募集中!です。


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